夏休みのスペシャルティー

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子供のころの夏休みは格別に特別だ。
学校がないというだけで幸福感に満たされる。
しかも季節は夏!
暖かいというだけで子供は幸福だ。

夏休みと言うフィルターをかけて世界を見ればすべては輝いていた。
何時までも続く輝き。
子供に時間の観念はない。
しかし現実はその輝きに終焉を与える。
子供は輝きの終わることを知る。
だが再び忘れる。

夏休みの早朝。
まだ陽ざしがそんなに厳しくない頃、裏庭に向かったときの芦別岳を覚えている。
山は高く思えた。

何をしに私は早朝裏庭に向かったのだろう?
覚えてはいない。
覚えてはいないが、空は晴れて芦別岳全体が見えていたのは覚えている。